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無料ネットショップ・ECサイトのデメリット!BASEとSTORESを比較

ネットショップ (ECサイト)には、無料と有料のサービスが存在します。

無料か有料かどちらかを選ぶとしたら、無料を選びたくなるのが普通の心理ではあります。しかし、無料カートの場合は決済手数料が高かったり、その他手数料が発生し、結局運用コストがかかるといったデメリットも。

また、機能に制限があり、無料の範囲内でビジネスをやっていると、大きく売り上げを伸ばしにくいといった傾向もあります。

今回は国内で最も人気の無料 ネットショップ (ECサイト)BASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ)がどんなサービスなのか、比較しつつ解説します!

BASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ) を比較!

baseとstoresの比較表

最初に無料ネットショップ(ECサイト)の1番のデメリットをお話しします。決済手数料が意外にかかることです。STORESは5%、BASEの方は、決済手数料とサービス利用料を合わせると6.6%+40円と、手数料がかかってきます。

また、ネットショップの機能を充実させようとすると、月額コストが発生する仕組みになっています。

プランによっては手数料が安くなるケースもありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう!

BASE(ベイス)とは?

base(ベイス)のlogo

ロゴ引用:https://thebase.in/

現在160万ショップの登録がある(2021年11月時点)BASEは、初心者でも簡単にネットショップを開設でき、さらに開設当日から販売開始できます。

後述するSTORESにない特徴として、BASEは「BASEショッピングアプリ」からの集客を期待できる点が挙げられます。(2021年11月時点で800万ユーザー突破)既に多数のユーザーがいるプラットフォームを使えるので、集客面に不安がある方でも安心です。

さらにInstagramでの販売・広告出稿機能や、商品をより詳しく動画等で説明できる機能など、さまざまな拡張機能があります。

無料のショップテーマから選んで、カスタマイズするだけで自分のお店を持てることが売りですが、もっと独自のデザインにしたいのであれば、有料でデザインテーマを購入することも可能です。

一方でデメリットは開設無料のネットショップではあるものの、取引手数料が高いという点が挙げられます。

長期的にネットショップを運営していくのであれば、手数料面ではSTORESか他のネットショップ作成サービスを利用した方が良いでしょう。

具体的にBASEの手数料について解説します。

BASEで発生する手数料について

BASEでは商品が売れて、取引される際に手数料が発生します。

具体的には「かんたん決済手数料」と「サービス利用料」です。

BASEかんたん決済とは、BASE上での全ての取引に対する決済サービスのことを指します。BASEでは販売者と購入者が安心して取引ができるように、BASEが仲介に入るため、BASEでの全ての取引はBASEかんたん決済を利用することになるのです。

決済は7種類に対応していて、クレジットカード決済や銀行振り込みはもちろん、後払い決済やamazon payにも対応しています。

手数料は以下の通りです。

【BASEかんたん決済手数料】
1回のご注文の総合計(送料含む)に対し、3.6%+40円

【サービス利用料】
1回のご注文の総合計(送料含む)に対し、3%

それぞれの計算方法は、以下の通りです。

例)1,000円の商品が3個、送料500円の注文の場合

▼注文合計金額
1,000円✕3個+500円=3,500円

▼【BASEかんたん決済手数料】=注文合計金額✕3.6%+40
3,500円✕3.6%+40=166円

▼【サービス利用料】=注文合計金額✕3%
3,500円✕3%=105円

▼振込申請できる金額=注文合計金額-(BASEかんたん決済手数料+サービス利用料)
3,500円-(166円+105円)=3,229円

BASEの無料機能

BASEの無料機能は以下です。

①メールマガジン機能
②CSVで商品管理
③クーポン発行機能
④ブログ機能
⑤送料設定機能

BASEの場合は、送料の細かい設定まで、無料で行うことができます。

  • 送料無料
  • 全国一律送料
  • 県ごとの送料設定
  • 一定金額以上の送料無料設定

⑥商品カテゴリー設定(3階層まで)
⑦その他の機能

  • 会員限定ページの作成
  • 海外通貨表示
  • 年齢制限ページ
  • Google Analytics設定

BASEの有料機能

以下の機能は有料になります。

①BASEのロゴ非表示(月額500円)

②HTML編集(月額900円)

③BASEデザインマーケット(デザインによる)

STORES(ストアーズ)とは?

stores(ストアーズ)ロゴ

 

ロゴ引用:STORES HP

STORESもBASEと同様に簡単にショップを作れるサービスです。

BASEの場合は基本無料で、取引時の手数料や追加機能導入による費用が発生しますが、STORESの場合は無料プランと有料プランがあらかじめ設定されていて、ニーズに合わせてプランを選択できます。

STORESで基本的に発生する費用は決済手数料と振込手数料です。また、プラン等によっては以下の費用が発生します。

そして、必要であれば以下の費用が発生します。

  • 月額利用料金
  • スピードキャッシュ利用の手数料

詳しく見ていきましょう!

月額利用料(STORES)

stores(ストアーズ)月額利用料

月額利用料無料のフリープラン月額2,178円(税込)のスタンダードプランの2種類から選択できます。

フリープランの場合は無料で利用できますが、決済手数料が5%。対してスタンダードプランの場合は決済手数料が3.6%なので、毎月20万円以上の売り上げがある場合はスタンダードプランがお得です。

また、スタンダードプランにすることで、代引きなど利用できる決済方法が増えるほか、在庫管理機能アクセス解析機能といった拡張機能、さらには独自ドメインを取得できるなど、スタンダードプランでしか利用できないプランもあるので、必要であればスタンダードプランを選びましょう。

無料で使えるものを有料で利用することにデメリットを感じるかもしれませんが、売上規模が大きくなればなるほど、有料のスタンダードプランはメリットも大きくなります

決済手数料(STORES)

STORES(ストアーズ)決済手数料

【計算例】

10,000円の商品が売れた場合発生する手数料は以下です。

フリープランの決済手数料 10,000円 x 5% = 500円

スタンダードプランの決済手数料 10,000円 x 3.6% = 360円

振込手数料(STORES)

STORES(ストアーズ)振込手数料と事務手数料

【計算例】

11,000円の売上金の入金申請した場合
入金額 11,000円 – 振込手数料275円 = 10,725円

9,000円の売上金の入金申請した場合
入金額 9,000円 – 振込手数料275円 – 事務手数料275円 = 8,450円

*振込は「振込申請した日から10営業日(土日祝を除く)でショップ指定口座に振り込まれます。

STORESスピードキャッシュ利用手数料(翌日振込手数料)

stores(ストアーズ)翌日振込手数料

上記の申請を行えば手数料が発生しますが、翌日振込が可能となります。

※決済手数料、振込手数料、月額利用料の引用元:STORES Magazine記事内より

STORESの無料機能

予約販売 /まとめ販売/再入荷お知らせ / クーポン / シール / ニュース / 告知ボード / シークレット / 年齢制限 / 販売期間設定 / 購入個数制限 / レビュー / FAQ / オーダーCSV出力 / 納品書PDF出力 / ギフトフォーム / Google Analytics連携

STORESの有料機能

品番管理 / 独自ドメイン / 決済手段カスタマイズ / 代引き・Amazon Pay決済設定 / アクセス解析機能 / STORESロゴ非表示 / 送り状CSV出力

BASEとSTORES (無料)の比較まとめ

BASEとSTORES は無料ネットショップといえども、似て非なるサービスであると言えます。

まずネットショップをお試しで開設してみたい方はBASEも良いですが、長期的にネットショップを運営するつもりであれば、STORESのスタンダードプランを選ぶと良いでしょう。

例えば、BASEには有料プランがありませんが、月額費用が発生するオプションを選べば実質毎月費用が発生することになります。

そもそも無料のネットショップで開設するよりも、カスタマイズができる自社ECサイトを構築することで、結果的にコストを抑えられるかもしれません。

BASEやSTORESのような無料ネットショップを選ぶことのメリット・デメリットをそれぞれ検証し、中長期的視野を持って判断すると良いでしょう。その際には、事業がどれだけの取引規模まで拡大していくのか、できる限り詳細にイメージしておくことが大切です。