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初めてのネットショップ(ECサイト)開業!出店タイプと選び方

現在、様々なネットショップに関するサービスが普及し、誰もがネットショップ(ECサイト)を利用して容易に開業できるようになりました。しかし開業はできても継続して利益をあげていくことは困難です。

開業後にたくさんのお客様に利用してもらうためにはしっかりネットショップ(ECサイト)の特徴を押さえて、自分たちの商品やサービスがネット上でどういう売り方が合うか、開業前に見定めることが大切になります。

本記事では、初めてネットショップ(ECサイト)を始める方に向けて、最初に考える必要があるネットショップ(ECサイト)の出店タイプと選び方についてわかりやすく解説します。

ネットショップ(ECサイト)とは?

ネットショップ(ECサイト)とは、ネットを使ったモノやサービスの販売サイト全般のことを指します。ネットショップといっても、様々な形態が存在するため、内容や費用も変わってきます

したがって、どのようなサービスでネットショップ(ECサイト)を運営し、将来的にどのような存在になりたいのかを明確にすることが大切です。以下では失敗しない、ネットショップの選び方や種類について解説します。

ネットショップの型を押さえよう!

初めてのネットショップ開業!モール型ECサイトと自社ECサイトの比較表

ネットショップの開業方法は大きくモール型ECサイトと自社ECサイト型にわかれます。以下からはそれぞれの特徴について解説していきます。

主要モール型ECサイトの特徴

主要モール型ECサイトに向いているお店のタイプ

  • 予算をかけてでも短期間で成果を出したい
  • すでに実店舗などで実績がある
  • 比較検討されることで価値を生み出す商品を販売する場合

モール型ECとは、複数のショップが集まって1つの大きなショップを形成しているECサイトのことを指します。インターネット上のショッピングモールやデパートと考えれば分かりやすいかもしれません。日本で有名なモール型ECサイトといえば楽天市場AmazonYahoo!ショッピングが挙げられます。各モール型ECサイトの特徴は以下の通りです。

モール型EC(Amazon、au pay マーケット、yahoo!ショッピング、楽天)の比較表

引用元:楽天ページ内

モール型ECサイトのメリット

①圧倒的な集客力がある

楽天市場の会員数は1億人以上、Amazonの月間利用者数は5,000万人以上といわれています。このように主要モール型ECサイトのメリットは世間からの圧倒的な知名度が売りです。リアルと同様、人通りの多い場所に出店すれば、多くの方の目に止まってチャンスが増えます

国内1億以上の会員数とデータを武器に 楽天が描くオムニコマースの新しいカタチ
「利用者数」1位はアマゾン、「利用回数」1位は楽天市場 ニールセン デジタルが、EC利用状況を調査

②信用がある

主要モール型ECサイトには厳しい出店審査が設けられているため、新規店であってもお客様は安心して買い物できます。また、多数の店舗出店のノウハウが蓄積されており、すでに完成しているシステムを利用できるため操作も容易に進められます。はじめてのネットショップ開業で、まったく知識を持ち合わせていない人でも安心して短期間のうちに開業できます。

モール型ECサイトのデメリット

①出店費用や販売手数料が高い

ECモール費用比較表

費用の比較は上記の通りです。中でも、国内シェア率が高い楽天市場とAmazonは、集客力が高いという魅力もありますが、初期コストもかかり、売上高が上がるとその分手数料が発生する場合もあります長期的な運用を考えると費用が割高になることもあります。

楽天とAmazonについて、より詳しく比較している記事はこちらからご覧ください。

【比較】楽天やAmazon出店と自社EC(ネットショップ)の違いとは?

②顧客情報が見れない

モールで買い物したユーザーデータは開示されず、どのようなお客様が購入したのかわかりません

また、モールによっては規定や制限があり、挑戦的な販売方法や施策が実行できないこともあり得ます。マーケティング戦略でビジネス展開していきたい場合は向かないでしょう。

③店のブランディングに向かない

主要モール型ECサイトで購入した場合、顧客の印象には残りづらいこともあげられます。モールのイメージが強く、どこで購入したか聞かれたとき、「楽天で買った」「Amazonで買った」と言われてしまうことに。そのため、お店独自にリピーターを育てていきたい場合には向いていません

主要モール型ECサイトはネットショップの開業がはじめてであっても、ある程度の資金があれば結果を出しやすいのが特徴です。出店方法の選び方に迷った際、下記のタイプに当てはまる場合はモール型を検討すると良いでしょう。

自社ECサイト型

自社ECサイト型に向いているお店のタイプ

  • 販売手数料を極力おさえて出店したい
  • 自由なデザインでお店を作りたい
  • すでに顧客リストがある・もしくはSNSなどで集客ツールを持っている

自社ECサイト型とは、「独自ドメイン」を取得してオリジナルのネットショップを運営するスタイルです。主に「クラウド」「ASP」「パッケージ型」「自社開発(スクラッチ)」の4つのタイプがあります。

ecプラットフォームのタイプ

現在は小規模でも導入しやすいクラウド・ASPが主流となっています。

モール型ECサイトと比較したときの自社ECサイトのメリット

自社ECサイト型では選ぶタイプによって、手数料等の初期費用・ランニングコストを抑えて、利益を残しやすいのがメリットです。また、商品を買うには自社ECサイトの訪れる必要があるので、サイト設計や商品を気に入ってもらえさえすれば、リピーターを育てることができます

ECサイト設計の自由度がモール型と比べて高いので、しっかりとブランディングを意識した構築ができるのもおすすめポイントです。

モール型ECサイトと比較したときの自社ECサイトのデメリット

はじめからユーザーがいるモール型と違い、集客手段を独自に持っていない自社ECサイトでは、全く知名度がないところからスタートすることになります。認知度を広げる際には時間と労力を費やします。そのため長期的な視野を持って運営を継続していくことが必要になります。

(4)無料と有料のネットショップ(ECサイト)のメリット・デメリット

ネットショップ(ECサイト)無料と有料の違いとは?

モール型ECサイトでも、自社ECサイト型ネットショップでも、無料で始められるものがあります。無料であれば気軽に始められるため、副業で初期費用を押さえて導入されたい方にはおすすめですが、本格的なECサイトには向きません。以下に無料ネットショップのメリット&デメリットについてご紹介します。

無料ネットショップのメリット&デメリット

無料ネットショップのメリットは、初期コストがかからず手軽に開店できること、また、シンプルなシステムのため、初めての人でも導入しやすい点があげられます。

デメリットは、機能の制限がある場合が多い、売り上げアップに対するサポートがない場合がある、手数料が高いことがあげられます。

 【注意】無料ネットショップの落とし穴(手数料・機能)とは?BASEとSTORESを徹底比較!/ ‎

有料ネットショップのメリット&デメリット

有料のネットショップのメリットは、サポートがしっかりしている、多機能であるため痒いところに手が届くECサイトが運営できる、サイトデザインの自由度が高く、ブランディングを意識した運用が可能といった点があげられます。デメリットは、初期コストと月額コストがかかること、自由度が高い分、更新頻度があがるため、ある程度ITリテラシーが求められる(もしくはパートナー企業と一緒に取り組む)必要があるといえるでしょう。

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ネットショップ・ECサイト制作、構築 比較┃ショッピングカートの機能と選び方

(5)モールECか自社ECか迷う場合の判断は?

モールECサイト(ネットショップ)か自社ECサイトに迷う場合の判断は?

①販売する商品やサービスで考える

楽天やAmazonはすでにたくさんの店が出店しています。販売する商品が他店と比べられることによって価値が見出されるのであればモール型ECサイトの出店がおすすめです。

一方、ショップの個性で商品を販売していきたい場合は、モール型ECサイトは向きません

②将来のビジネス展開を考える

ショップや商品のブランドを育てていく場合、自社ECサイトが向いています。顧客へのアプローチが可能なため、どんな人が買ってくれているか把握し、適切な販売手法を検討するなど、長期的な戦略に基づいた運営に向いています。マーケティングなど、集客の知識がある場合におすすめです。

一方、予算をかけて早く成果に結びつけたい場合はモール型ECサイトが向いています

③複数タイプのECサイトを同時に運営するサイトも多い

ひとつサイトを運用し始めたら、2つ、3つと多店舗展開する企業も増えています。自社ECサイト型に入るshopifyが、楽天との販売チャネルを連携させるなど、垣根を超えた参入なども見られます。販路が広がるというメリットと、2店舗以上運営することで人件費などの運営コストを下げることが可能になります。

このように、販路を広げることを視野に入れている方は最初のサイトのノウハウを活かせるようなものであるとスムーズに展開することができるようになるでしょう

ネットショップを構築した後のフローについて

出店タイプが決まったら、今度は開業に際して機材が必要になります。業界によって変わりますが、基本的にネットショップでは以下の機材が必要になります。

  • ネットショップを管理するためのPC・スマートフォン
  • 商品画像を撮るためのデジタルカメラ
  • 電話
  • 商品に同封する領収書を印刷するためのプリンター
  • 画像を加工するソフト
  • セキュリティソフト
  • 梱包資材

ネットショップにおいて特に揃えておきたい機材は以下です。

デジタルカメラ・・・ネットショップでは商品を直接手に取って見ることができないため、お客様は基本的に画像を頼りにして購入するかどうかを決めます。そのため商品画像を撮影するためのデジタルカメラは重要です。画素数やズーム機能、補正機能など、商品を魅力的に撮れる1台を探しましょう。

画像ソフト・・・撮影した商品の画像を編集するソフトです。画像ソフトについては様々なソフトが販売されているため、価格やできることなどを吟味した上で選ぶと良いです。

セキュリティソフト・・・ネットショップではお客様の名前や住所、電話番号などの個人情報を取り扱うことになります。大切な情報をしっかりと守るため、セキュリティソフトの導入も必要です。

梱包資材・・・ネットショップにおいて梱包資材はお客様が重要視している点の1つです。梱包資材がダサかったり、破れていたりするとせっかくの商品が台無しになります。梱包資材はまとめでの発注になることが多いです。丈夫な梱包資材かどうか試せる場合もあるので、自社の商品に合った梱包資材を選びましょう。

またこれ以外にも、自社でネットショップを運営・管理する場合はレンタルサーバーやシステムが必要になります。

(6)経験豊富なパートナー企業を見つける

ネットショップは立ち上げること自体はさほど難しくありません。

最初に売れる店作りをしていけるかどうかが、将来の売り上げ作りの大きな分かれ目になります

初めてネットショップを立ち上げるのが心許ない企業様は、パートナーと組んでECサイトを開業するのがおすすめです

マーケティングや集客が大事になりますので、そういった部分は専門の会社と手を組み効率的に運営をしていくとよいでしょう。

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