システム開発をしたい、しかし自社ではおこなえず外注先企業に任せたい、それにあたって概算の見積が知りたい、またどのぐらいのスケジュール(納期)で進められるか知りたいというご希望の方が多いのではないでしょうか?
今回はシステム開発の外注先を決めるにあたっての、選定方法について解説をおこなって-きます。
目次
上記図の赤字部分は出来ている方が向いており、以下のような課題を抱えている場合は是非ご覧ください。
・ビジネスモデルがあって、つくりたいものがあるが、何ていうシステム開発の種類になるのか分からない
・新規事業だから出来限りコストを押さえて、早期に構築を進めたい
・頭の中に構想はあるけど、資料化するのが難しい
それではシステム開発における外注先企業の選定方法について解説をおこなっていきます。
1点ご注意いただきたいのは、正確に、詳細に説明をおこなうとなると状況や対応範囲によってい非常に細分化されるため、ここでは「ざっくり」解説程度にご覧いただければと存じます。
システム開発における外注先企業の選定方法において、まず何をおこなうべきか、2点をあげております。
新規事業であれば、事業計画書等の作成をおこないますが、派生事業等であれば口頭のみで進める場合もあるかと思います。
その際は5W1Hがある程度定まっておれば進める事は可能です。
どの部分が人力で、どの部分がシステムなのかを切り分けておくことで、具体的なイメージが付きやすいです。
ここでは、いきなりすべての機能を盛り込もうとすると開発期間が長くなるケースもあるため、ある程度のマイルストーンをおいておきます。
上記がまとまったところで、外注先の目途が大枠はつくかと存じます。
過去実績のあるところ、関連会社への声掛け、社内のツテを辿る等をおこなうことができます。
並行してWeb検索を進めていくのが一般的です。
出来ればコストを押さえたい、出来る限り最適なものをつくりたい、責任感がありコミュニケーションが円滑に進められる担当者がいるシステム開発会社が望ましいと外注先企業への希望は無数にあるかと思います。
同時にシステム開発会社も無数に存在しております。システム開発会社のリストを販売しているところもあるほどです。
その中から、最適な企業をどの様に選定していくのか、2つのパターンをお伝えしていきます。
①仕様書(要望書)を固めて全網羅的に依頼するパターン
②システム開発会社に来社してもらい、要望を伝えるパターン
様々あるかと思いますが、まずは上記に2種のパターンがあります。
これらを細分化して、みていきます。
インターネット検索にて(Web上の)、サービスあるいはシステム開発会社個別の問合せフォームへの投稿を進めます。
その際に必要になってくるのが、上記で伝えた仕様書(要望書)になります。ここが精緻であればあるほど、出てくる見積額や納期は精巧なものになります。
しかし、曖昧な部分があれば質問や対面打合せの回数や時間がかかることになるでしょう。
インターネット検索(Web上)で、出てくる種類をざっくり分類すると以下の4タイプとなります。
-1-システム開発一括見積サービス
-2-クラウドソーシング システム開発カテゴリ
-3-個別のシステム開発会社
-4-定額制システム開発(アジャイル開発)サービス
1,2はシステム開発会社を選定する際のマッチングサービスとなり、成功報酬型のモデルになっています。手数料が乗る分、コストは高くなることでしょう。
システム開発会社が非常に多く、希望する会社に辿り着きずらいという課題が存在しているため、出来上がったサービスです。
3.4は個社別に探す必要があり、合致しそうな企業であれば問合せフォームから投稿をおこなうかたちで進めるのが望ましいです。
どこにという基準としては『つくりたいもの』の実績有無や、『仕様書(要望書)』に基づいた内容を円滑に進められそうなシステム開発会社をみていく必要があります。
個別にみていく必要が、時間を要します。
ある程度めぼしがついているシステム開発会社があり、来社あるいはビデオ会議等で伝えていくパターンです。
-1-口頭
-2-仕様書(要望書)
関係性のあるシステム開発会社において数が多い場合は効率よくするため、リストアップしておき、電話等で事前に情報を伝えて対応可否や実績、取組余地等があるかをヒアリングして、打合せの回数を限定した方が望ましいです。
-1-口頭
構想段階で、事業計画段階で、思い付きで、等の理由で仕様書(要望書)はないけど、概算予算は知りたいという方もいらっしゃると思います。
その場合は口頭でまずは聞いてみるという手段があるかと思います。
その様なお問合せもシステム開発会社では受けています。
しかし、見積算出に必要な項目となる仕様を定めなければ、どの程度のスキルの人が、どのぐらいの期間で作ることができるのか、算出をおこなうことが出来ないため、ヒアリングを多くされます。
また聞けない部分があると、システム開発会社では、どう転んでも赤字にならないように多めに期間を見積っておき、金額に反映させていきます。
この部分が無駄になるケースもありますが、定まっていない以上は仕方ない対応になります。
-2-仕様書(要望書)
仕様書(要望書)がある程度まとまっているようであれば、それをもとに打合せをおこなえば、抜け漏れ等はシステム開発会社側から質問をしてもらえます。
曖昧な点は極力少なくすることで、余計な工数を割かないで済むため、その分を価格に反映してもらえます。
いずれにしても対面で選ぶ場合は2-3社は合わないと比較出来ないので、複数社の多面折衝を入れた方が望mしいです。
次に重要となるのが品質と費用面です。安くても、つくったものが悪ければもともこもないので、品質と費用についてみていきたいと思います。
Webサービスやシステム開発は、人が手をかけてつくっていきます。
その為、携わってもらう人のスキルや経験によって、品質や速度は変わります。
また、『つくりたいもの』の要望の受け取り方によっても、品質の良し悪しは変わります。
例えば、この場合はオープンソースでつくる方が早いし、工数はかからないという判断は該当するオープンソースの情報がなければ、その発想に至らないことになるため、経験は重要な選定要素の一つです。
※オープンソースとは、ソフトウェアのソースコード(プログラミング言語で記述された文字列)を無償で公開し、誰でも自由に改良・再配布ができるようにしたソフトウェアのことです。
大企業だから、零細企業だから等で選定するよりも付いてもらう担当者で大幅に変わると考えた方が望ましいです。
対面やビデオ会議形式での打合せ時で伝わらないと判断されたら、避けていくかたちが望ましいと考えます。
技術者(エンジニア)の単価と人数、期間で決めるケースがほとんどです。
その際、軸となるのが『技術者(エンジニア)の単価』です。
『技術者(エンジニア)の単価』は各システム開発会社で異なります。
ご参考例としては以下です。
・技術者(エンジニア)の種類によって決めっているケース
・熟練度合いで上級・中級・下級というランクで決めているケース
・一律で決まっているケース
これらはそのシステム開発会社の守備範囲によって決まっていることが多いです。
システム開発会社の選定では出来る限り、最短で、最適な費用と作り手で進めたいという要望にマッチするものを探すのは非常に難しいです。
経験も必要ですし、上記に振れておりませんでしたがタイミングもあります。
過去に、うまくいったお取引のあるシステム開発会社でも、その時のタイミングで過去に担当してくれた人が空いているとも限りません。
その為、探す必要があります。
今回はシステム開発会社の探し方をまとめさせていただきましたが、こちらをお読みいただいた方のビジネスが円滑に発展されるようであれば幸いです。
なお弊社でもシステム開発はおこなっており、主に新規事業や継続的な案件を得意としております。
在籍メンバーは経営経験者が複数名おりますので、システム開発の領域のみではなくビジネスモデルの構築からお手伝いさせていただいております。
弊社では仕様書(要望書)等は不要とした進め方をしておりますので、もしよろしければご連絡いただけたら幸いです。
プロジェクトのスタート地点は認識が双方で一致しているわけではなくお互いのゴールがそれぞれに存在します。
– システム開発会社側はシステム開発を受託する
– お客様側はシステム開発を委託する
まず、システム開発会社とお客様側では明確にゴールの違いがあります。
お客様側には要求というベースの上に「プロジェクトの成功」「ビジネスの成功」というゴールが漠然と備わっていますが、システム開発会社側が興味ある事は、システム開発の予算であり、お客様側の成功というものではありません。
お客様側の「ゴール設定」を理解して、双方で一致させる、一致に近づけるという認識がある相手先が望ましいです。
一般的にシステム開発会社から見積もりをもらう際にスムーズに正確に出してもらう提案はなかなか行われていません。
お客様側がシステム開発会社に対し、提案して欲しい内容を記載した資料(提案依頼書・仕様書等)を作成する必要がありますが、どの様に作成すればいいかで躓く企業様が多いようです。
外注先選定の成功とは「自社の業務理解をしたうえで開発してくれるパートナー企業」と連携できるところが望ましいため、担当者とのコミュニケーションが円滑に進められるところが最適です。
見ていく内容としては担当者の以下のような点も必要になります。
・コミュニケーション力
・文書作成力
・リーディング力
・過去実績に基づくノウハウ